「野にかける白い馬のように」
日本語吹き替え版の感想

というわけで

内海敏彦くんを好きな方からのご厚意で
彼の声変わり前に吹き替えた
洋画作品を数本頂けたので、
マイペースでぽちぽち感想を書いていきます。

今日は
「野にかける白い馬のように」

内海敏彦くんと宇野重吉が声優に参加
してるのは知ってたが
フィリップのお母さんすぐ分かった。
ポリニャック伯爵夫人の武藤礼子。
こういうピリピリ神経質な女性をやらせたらピッタリだよ。
むしろお母さんがこんな神経質だから
息子がますます自閉症になったのではないかと思ったり。

なんだか芥川也寸志のような音楽が非常にはげしい
作品だなぁ。彼が喋らないから
余計、音楽で感情表現しているかんじ。
ちょっと「砂の器」や「八つ墓村」に印象が重なる。

後半、心が落ち着きだしたフィリップにあわせ
音楽も静かになる。絶妙だな。

なんだかレッドバロンにも重なるなぁ。
あれでも内海敏彦くんはお母さんが目の前で殺されて
口がきけない自閉症の車いす少年を
演じていたが・・・。最後、歩けるようになって＋
喋るようになって、ふらふらと
不安定に自転車乗るのが
つたなくて微笑ましかった(笑)。
このあとのBD７少年探偵団やガンバロンでも
あんまり自転車苦手なのかなぁと
ふらふら運転は変わらなかったが・・・。

というか、正直に書くければフィリップが白い馬に
乗馬する場面、どうかんがえても
マークレスターじゃないし！！！！
雨合羽で顔が隠れてたし、レスターの顔アップ
だったりでごまかしてたし！！！
映画にはよくあることだ・・・。

感想

あれ　僕、この映画みたことある。

見たことあった。

鷹の羽を切るとか、１番最後のアトレーユみたいなオチも
記憶にあった。
いつごろみたんだろう？？？
とにかく僕は、自分でも知らないうちに
みてたんだなぁ。字幕版かもしれないが・・・。
なんで途中で馬のフィリップが勝手に行方不明に
なったか特に説明なかったなぁ。

内海敏彦くんのセリフは、これだけかな。
自閉症のわりには多い方？

「あ」（鴉が卵を食べてひな鳥を殺す）

「ああ！」（怖くて逃げる）

「フィリップ・・・フィリップ」

「行こう、フィリップ・・・」

「ああ、ああ」

「ああ！」(落馬）

「おうま・・・ぼくのおうま・・・」(涙）

「ぼく・・・ぼくのおうま」

「フィリップ」

「ぼく・・・ぼくのうま」

「サビア？」

「それ、なにに、なににつかうの？」

「じゃあ、じゃあフレディも襲うの？」

「ああ、ああ」（フレディの死体を埋めながら）

「ああ・・・、ああ・・・ダイアナ」

「おきてよ・・・めをさまして」

「死んじゃだめだよフィリップ、自分で起きるんだ！」

マークレスターと内海敏彦って顔は全然似てないが
（さすがにマイケルジャクソンも愛した美少年と
似てるとは恐れ多くて言えません）、
お芝居の表情や視点の動かし方がそっくり。そばかすも。
アフレコするときに声優さんは一度
フィルムも通してみるんで、彼は
マークレスター専用モビルスーツだったから
彼の演技も吸収したかも？

つくづく僕が１番マークレスターで好きな
オリバーツイストを彼が吹き替えなかったのは
残念だ。矢島晶子さんが数年すぎて
吹き替えるまで日本語吹き替え版がなかったなんて！！
やっぱミュージカルだったせいか。

むしろ王子と乞食こそ、せっかく声変わりしたんだから
演じてほしかったよ。神谷明と水島裕で
吹き替えたそうだけど、ああいう
二役もやれる人だと思うんだけどなぁ・・・。

もしかして内海敏彦くんがスターリングに選ばれたのは
この映画の影響あったんでは？？
どうぶつを愛する人間嫌いな少年って
まんまスターリングだし
野にかける白い馬のテレビ放送が１９７６年８月、
あらいぐまラスカルの放送が１９７７年１月って
ちょうど主役のスターリング役を
探していた時期とピッタリ！！！！

まるで冬馬由美のようだ。彼女も
ダイの大冒険の子供時代のヒュンケルの
たった１話の演技が絶賛され
たまたまこのアニメをみていた日渡早紀が
見た目は小学生なのに心は大人の
「僕の地球を守って」の輪くんの役に抜擢したしなぁ・・・。

しかもこの映画って白い馬より鷹との交流のほうが
比重多いような。日本語の題名が
白い馬にしちゃったせいで多少は矛盾おきてるなぁ。
ネバーエンディングストーリーって
この映画に影響うけたんじゃないかとおもうほど
馬のほうのフィリップが
虚無にのみこまれそうになるし（半分嘘）。

BD７少年探偵団が終わって、ラスカルが始まる前だから
大江戸捜査にちらほら出てた時期なんで
声が１番高いくらいの時かなぁ。
あえてこの役は喋れない少年の役なので
かなり低く抑えた演技だったね。見れて幸せだった・・・。