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ニューヨークの王様
日本語吹き替え版ブルーレイの感想

当時内海敏彦くんは
ガンバロンやあらいぐまラスカルの放送中。
12歳の誕生日になったばかり。

さっそく見よう。

見た

なんちゅういい話だ!

相変わらずチャップリンなんであちこちに
中途半端にバカ殿さまみたいなギャグもいれて
すごくシュールではあるんだけど

内海敏彦くん、共産主義の両親に育てられ
今のアメリカ民主主義に批判的な言葉を
台本5ページくらい(すごい!!)の
長文でまくしたてて、まさにこの前のマッハバロンの
ヒトラーユーゲントみたいな
思想少年でびっくりだよ!!!!!

しかも、共産主義批判で終わる映画かとおもったら
後半は少年を追い詰めていく
自由の国アメリカの「差別的な毒」を描いて
少年がボロボロ泣きだしたり
主人公の亡命した王様が
自由のはずのアメリカが、共産主義には
差別的に断罪し追放しようとする
自由ではないアメリカの閉塞感を描いていて
さすがはチャップリン!
イギリス映画だからやりたい放題に作ったんだなぁ。

王様のホテルに逃げてきて、
全裸で入浴シーンあったりと
チャップリンの息子さんなのにかなり綺麗な顔だなぁ。
半ズボンの衣装なんてほんま
ヒトラーユーゲントやらせたいくらいだよ・・・。

内海敏彦くんも、共産主義や政治思想のセリフは
半分も理解せずただ読み上げてるだけに
感じたんだけど(当時11才で
これを分かれといっても無理だろうなぁ・・・)
後半からの両親が公開裁判でつるし上げられて
ボロボロ涙するあたりとか
本来の小学生らしい喋り方やセリフで
感動しちゃったよ!
あんま出番ないのかなと思っていたら
後半ほとんど主役で、
チャップリンを完全に食ってしまってるし!

1977年のテレビ放送版の音声だから
カット場面は字幕のままなんで
どこがカットかよくわかるんだけど、
少年の場面は全部吹き替えだったな。
逆にいえば前半のしょうもないギャグとかが字幕ばかり
なのは、つまんない場面カットの証拠。

深刻なまま進むかと思ったら
最後の査問会場面が相変わらずのアホなコメディに
なってるんだが、アメリカくたばれみたいな
皮肉をこめて終わるのも爽快というか痛快。

ぶっちゃけ、内海敏彦君の吹き替え洋画のなかで
トップに気に入ったかも。
前半の政治思想ガチガチの高尚なセリフの洪水から
後半への繊細なガラス細工のような
傷つく少年ぶりとか、改めて内海敏彦くんって
天才子役だなぁ!
ますます惚れ直しちゃったよ!
この文章そのまま、彼にファンレターで送りたいくらい。

ちょい追記

内海敏彦くん究極のボーイソプラノ

昨日久しぶりにニューヨークの王様の
ブルーレイを見て、茶風林さんが
吹き替えたバージョンもみたんだけど・・・

改めて内海敏彦くんを好きになった。

同じセリフでも、新吹き替え版で
女性声優さんが同じ役を演じていた少年が
ある場面が全然違っていて、
ああ、ここは当時12歳の内海敏彦くんでしか
出せない、生み出せない演技だなと
恐れ入った。あんな演技できるの
大人の声優だとほかは矢島晶子くらいか?
本当に無垢というか小悪魔というか
天衣無縫ってこれだよね!

茶風林さんは内海敏彦くんと同じくらいの年齢だが、
できれば茶風林さんのチャップリンと
内海敏彦くんの息子との
夢の共演が聞きたかったなぁ。
むしろ今でも内海敏彦くんが現役だったら
茶風林さんくらいのキャリア
存在になっていたのかなぁ・・・と。
そうなっていたらサザエさんのお父さんやますおさんで
富永みーなのカツオと再びの共演も
ありえたのかもなぁ・・・。

内海敏彦くん究極のボーイソプラノ

内海敏彦くん究極のボーイソプラノ